デジタル名刺ホルダーを使うとゴミが増える理由
ペーパーレスが進めば、紙ゴミを削減できるとされていますが、デジタル名刺ホルダーを使うと逆に紙ゴミが増えます。その理由は、名刺をつくる時に電子化していないからです。デジタル名刺ホルダーで扱う名刺というのは、紙でもらった名刺をスキャンして画像ファイルにしたものです。
名前や所属している会社などを登録することで、手軽に管理できる点が魅力です。
しかしながら、スキャンし終わった名刺はどうなるのかというと、デジタル名刺ホルダーがあるのに取り出して見る必要性はなくなります。記念として保存するのでなければ、ゴミとして処分せざるをえません。
不要になった名刺の処分方法は、自分でシュレッダーなどで裁断をする方法が一般的です。裁断をせずに処分してしまうと、第三者に個人情報が漏えいするかもしれませんから、数が多くても手を抜くことはできません。
また、名刺をまとめて処分する業者もいます。薬剤で名刺を溶解してから焼却することで個人情報が守られます。そういった業者を使うときには、確実に廃棄したと証明する書類を発行してもらうことで、名刺が悪用されるリスクを回避できます。
名刺の処分を業者に頼むときには、その点をよく確認するべきです。
デジタル名刺ホルダーは、名刺の管理がしやすくなるというメリットと紙ゴミが増えるというデメリットを天秤にかけて、メリットが大きいと判断した時に導入をしましょう。
なお、名刺の電子化をする際には、スキャンが終わってからすぐに名刺を処分しないほうが良いです。デジタル名刺ホルダーに保存したデータが、何らかの理由で消えてしまうこともあります。
あるいは、機械の故障や通信障害が起きれば、名刺のデータが読み込めません。そういったときに、紙の名刺をとっておけば対処できます。したがって、スキャン後も一定期間は名刺を保管できるようにスペースを用意しておきましょう。
名刺のスキャンを代行業者に頼むならば、追加料金で保管も頼めるので十分なスペースがないときには便利です。